プレ更年期は、多くの女性が40代に差し掛かる頃から感じ始める身体と心の変化を指します。
この時期は、子育てや仕事など女性にとっても忙しい時期ですが、自分の体調やホルモンバランスに小さな変化が現れることがあります。
何だか最近疲れやすいな?
生理の周期が変化しているなど、
もしかしたらホルモンバランスが変わっているせいかもしれません。
今日は、プレ更年期の特徴やホルモンの変化についてのお話と、アーユルヴェーダの視点からのセルフケアについて紹介します。
ホルモンの変化とその影響
プレ更年期では、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌量が徐々に変化していきます。このホルモンの変動により現れる体調の変化は、
- 月経周期の変化
生理の周期が不規則になったり、出血量が増減することがあります。 - 肌や髪の変化
エストロゲンの減少が肌の乾燥や髪の質の変化を引き起こすことがあります。 - 感情の揺らぎ
ホルモンバランスの変化により、イライラや憂鬱感、不安が増えることがあります。 - 体温調節の問題
ホットフラッシュ(急な発汗や体温上昇)が現れることがあります。
小さな体の変化かもしれませんが、今のままの生活を続けていると、
次第に症状が悪化し、心身に不調をきたしたり、日常生活を送るのが辛くなることがあります。
今のうちから自分でできるケアを取り入れることで、こうしたリスクを軽減し、快適な生活を維持することができます。
自分でできるセルフケア
1. ヴァータを穏やかにする食生活
プレ更年期ではヴァータ(風の要素)が乱れやすいとされているため、暖かく、消化に良い食べ物を摂るとよいとされれています。
例えば、スープや煮込み料理、ギー(精製バター)を使った料理が最適です。また、スパイス(ターメリック、クミン、フェンネルなど)を取り入れることで、消化力を高めながら食事を楽しむことも大切です。

2. オイルマッサージもおすすめ
セサミオイルやココナッツオイルを用いたセルフマッサージは、ヴァータを穏やかにし、深いリラックスを促します。
温めたオイルを体に塗り、円を描くように優しくマッサージすることで、心も体もリフレッシュできます。
3. メンタルケアとしての瞑想と呼吸法
アーユルヴェーダでは、心を整えるために瞑想やプラーナーヤーマ(呼吸法)を勧めています。
毎日数分間、静かな場所で深呼吸をするだけでも、心のバランスを保つ助けになります。特に、左右の鼻から交互に息を吸う、ナーディショーダナ(片鼻呼吸法)は不安の軽減に効果的です。
4. ハーブの力で心身をサポート
アーユルヴェーダでは、ホルモンバランスを整えるハーブの力を借りることもできます。
例えば、シャタヴァリやアシュワガンダは、ホルモン調整やストレス軽減に役立つとされています。
あまり馴染みがないので、手軽に摂れる方はハーブティが気軽でおすすめです。カモミールやジンジャーティーを日常に取り入れることで、リラックスして過ごすことができます。

5. 睡眠の質を上げる
良質な睡眠は心身のリセットに欠かせません。
現代女性の9割は睡眠不足と言われます。しっかりと睡眠時間をとることも大事。
寝る前にマッサージやストレッチを行ったり、温かいハーブティーを飲んでリラックスすることが、安眠を促します。
また、心地よいアロマ(例えばラベンダーやサンダルウッド)を使用することも、深い休息をサポートしてくれます。
新たなステージを前向きに迎えるために
プレ更年期は、自分自身を見つめ直し、心と体の健康を保つ重要な時期です。
この時期をポジティブに捉え、日常にセルフケアを取り入れることで、女性ホルモンの変化をスムーズに乗り越えることができます。
ぜひ、ご自分に合った方法を見つけて、毎日を楽しく過ごしてくださいね。
angie