毎日、子育てや仕事、家事に追われていると、「自分の時間がない」「なんだか心がモヤモヤする」と感じること、ありませんか?
女性は40歳くらいになると、

このままでいいのかな?

私って、本当は何がしたいんだろう?
と、これからの自分の生き方について考えることが多くなるかもしれません。
忙しい中で、目の前のことに追われてしまうと、つい自分を後回しにして時間だけがあっという間に過ぎていってしまします。
今日は、そんなあなたの心にそっと寄り添い、「本当の自分」に耳を傾けるためのヨガの知恵をご紹介します。
ヨガ哲学って何?
ヨガ哲学って聞くと、ちょっと難しそうな響きに聞こえるかもしれません。
でもこれは、頭で理解するものではなく、
「どうすればもっと心穏やかに、自分らしく生きられるか」
を教えてくれるとてもシンプルな智慧なんです。
古代インドから伝わるヨガ哲学ですが、現代の私たちの日常にすぐに役立てられる「心のトリセツ」のようなもの。
ヨガのメッセージは、「あなたは、ただそのままで素晴らしい存在ですよ」ということです。
例えば、お金や名誉、他人から認められたり、羨ましいと思われたり。そういうものがあれば私は幸せになれるはずだと思ってしまう。
だけど本当は、私たちが外側に探し求めている幸せや平和は、実はもうすでにあなたの内側にあるんだよ、と教えてくれます。
なぜ、私たちは「心が疲れる」の?
子育ての悩み、パートナーシップ、職場の人間関係、将来への漠然とした不安…。なぜ、私たちはこれほどまでに心が疲れてしまうのでしょう?
ヨガ哲学では、その理由を「本当の自分」から離れてしまっているからだと考えます。
私たちは、つい「~すべき」「~でなければならない」という世間の常識や、他人の評価に自分を合わせようとしてしまいます。
どんなに体が疲れていたり、心がすり減って苦しく感じていても、「完璧なママでいなきゃ」「もっと頑張らなきゃ」と無意識に行動してしまう。だから、本当の自分はどんどん息苦しくなってしまうのです。
日常の中での心の整えかた
どうすれば、その息苦しさから解放され、内なる自分の声に耳を傾けられるようになるのでしょうか?
そんな時、ヨガの知恵が私たちにヒントをくれます。
「思考の観察」
頭の中の“つぶやき”を静かに見つめます。
良いも悪いも判断せず、「ああ、今こんなこと考えているな」と客観的に見る練習です。
思考と自分自身とを切り離すことで、心のざわつきが落ち着いてきます。
たとえば、誰かに嫌なことをいわれたとき。
「あー、ムカつく」
「何でこんなこと言われなきゃいけないの!」
「ふざけんな」
そんな風に思ったとしても、それを否定しなくていいんです。湧いてくる感情を止めないで、そのまま吐き出してしまおう。
そのあと、
「あ、私悲しかったんだな」
「こんなこと言われて辛かったんだね」
と、自分の気持ちに寄り添ってあげてると、少しずつ気分が落ち着いていきます。
「今ここ」に意識を戻す
呼吸や五感を感じてみます。
私たちの頭の中は常に思考で大忙し。今日のタスクややるべきことでいっぱいだったり、過去の出来事や後悔を思い出してはグルグルしていたり。時には、まだ起きていない未来の不安でいっぱいになる…
ほんの数分でいいから、
- 深呼吸してみる
- お茶を味わって飲む
- 空をぼーっと眺めてみる
- ゆっくりご飯を食べる
- 心地よい音楽に耳を傾ける
そんなふうに今この瞬間の呼吸や、目の前の景色、お茶の香りなど、五感で感じられるものに意識を向けてみて。
「ただ今ここにいる」という感覚が、心を落ち着かせてくれます。
「比較」を手放す勇気
そのままのあなたで完璧です
他のママと自分を比べて、自分なんて何もできない・・・と落ち込んだり、
SNSのキラキラした情報を見て、自分との違いにショックを受ける・・・なんてことはありませんか?
SNSはほんの一部分を切り取って、素敵なように見せているだけ。だから落ち込む必要はありません。
そんな情報なんかよりも、あなたは、あなたのままで素晴らしい存在なんです。
誰かの基準ではなく、自分自身が「心地よい」という感覚を大切にしようね。
罪悪感を手放す
自分を許し、心を軽くする方法
子育てがうまくいかない時。仕事で失敗した時。
放置された洗濯物の山に、終わらない家事。
「ちゃんとやらなきゃ」「自分なんて駄目だ・・・」と、自分を責めてしまう時。
大丈夫だよ。
十分、よくやってるよ。
お疲れ様。
そんなふうに、自分に言ってあげよう。
いつも完璧を求めると、身体も心も窮屈になって動けなくなってしまいます。
あなたの優しさが、心を軽くするよ。
「自分責め」のループを断ち切る
心の声に耳を傾ける練習
「どうして私ってこうなんだろう」
と、自分を責める考えが浮かんできたら、一度立ち止まってください。
それは本当にあなたの声ですか?それとも、自分以外の誰かの声?
それは親だったり、上司だったり、世間の声だったり。
心の奥から、自分を「大丈夫だよ」と包み込む練習をしてみましょう。
「ねばならない」を手放す
義務感から自由になる
「~ねばならない」という考えは、私たちを縛りつけて心を重くします。
それは本当に真実でしょうか?
ぎゅっと握りしめて離さないその考えを、すこし緩めてみましょうか。
今日一日、一つでいいから「ねばならない」ではなく、
「~したい」という心の声に従ってみませんか?
小さな選択が、心の自由を取り戻す第一歩になります。
自分を信じて
ヨガ哲学では、あなたには何かが足りない!とは言いません。
むしろ、「自分がすでに持っている価値」に気づかせてくれるものです。
日々の忙しさの中で、悩んだり、辛くなったりすることはあると思う。だけど、どんな時も自分の心の声に耳を傾むけてみて。うまくできなくても、大丈夫。
心の奥には、どんな時も変わらない、静かで平和な本当のあなたが存在しています。
その希望の光を信じて、自分らしく輝く日々を送れますように。
angie