あなたは、本当の幸せがどこにあるか、考えたことはありますか?

もっとお金があれば幸せ!

私がもっといい母親になれたら!
そう思って頑張っても、なぜか満たされない。
そんな風に感じたことはありませんか?
それはもしかしたら、自分の心の準備ができていないまま、
どこかに幸せを探しているからかもしれません。
人生を豊かにする4つの心の資質
インドに古くから伝わる『ヴェーダンタ哲学』は、
私たちが本当の自分を知り、揺るぎない幸せを見つけるためには、4つの心の資質(サダナ・チャトゥシュタヤ)が必要だといいます。
この4つの資質とは、人生を豊かにするための心の土台のことです。
1.ニセモノの幸せと、本当の幸せを見分ける力:ヴィヴェーカ
「これは本当の幸せ?それともニセモノの幸せ?」
を見分ける心の力です。
あなたは、「旦那がもっと稼いでくれたら」「子どもがもっと育てやすかったら」「社会がこうだったら」と、
自分以外の誰かや何かを変えようと、心が疲れていませんか?
それは、「もしこうなったら、私は幸せになれる」という幻想を追いかけることで、
満たされない気持ちや苦しみが生まれているのかもしれません。
ヴェーダンタは、この幻想をはっきりと見抜くよう私たちに促します。
日々を過ごす中で、自分が「こうなればいいのに」と思っていることを見つめてみましょう。
その願いは、もしかしたらあなたが作り出した幻想かもしれません。
自分の心が心地よいと感じる瞬間に意識を向けることで、
内側にある「誰にも奪われない、本当の幸せ」に気づくことができます。
2. 執着を手放す力:ヴァイラーギャ
これは、「執着しない心」のことです。
完璧な母親でいなきゃ。
家事も育児も仕事もすべて完璧にこなさなきゃ。
と自分を追い込んでいませんか?
「〜すべき」という完璧な理想像や、他人からの評価に縛られていませんか?
この執着こそが、私たちの心を疲れさせる大きな原因です。
ヴァイラーギャは、何かを「嫌う」ことではありません。
完璧な自分を「ダメな自分」だと否定するのではなく、
ただ「完璧な自分」という理想に執着するのをやめることです。
執着を手放すことは、心を自由にします。
それは諦めたり投げやりになることではなく、それに縛られない心を持つことです。
3. 心を扱う力:シャマディ・シャトカ・サンプティ
これは、「心をコントロールするための6つの心の成熟度」です。
心が感情に振り回されている時、私たちは自分自身を見失ってしまいます。
この教えは、心が感情に支配されるのではなく、自分が心を扱えるようになるためのものです。
一度にすべてを実践する必要はありません。
まずは「シャマ」のように、心地よい瞬間に意識を向けることから始めましょう。
心地よさを感じるたびに、心が静まる感覚を味わうことで、他の資質も少しずつ育まれていきます。
4. 幸せを求める強い意志:ムムクシュットヴァ
これは、「どんなことがあっても、本当の幸せを求める強い心」です。
子育てや日々の生活で、困難にぶつかることは誰にでもあります。
そんな時、「どうして私だけ」と悲観的になるのではなく、
この困難は、私自身が成長し、本当の幸せを見つけるための大切な機会だと捉える。
その強くゆるぎない意志が、自分の価値観を広げ、精神的にも前に進めてくれます。
ムムクシュットヴァは、私たちが人生でどんな出来事に出会っても、
それを苦難としてではなく、「学び」として捉え直す力になります。
まとめ
この4つの資質は、特別な人だけが持つものではありません。
日々の暮らしの中で、小さな気づきを積み重ねることで、誰でも育むことができるのです。
まずは、今日一日を、ほんの少しでも「心地よい」と感じる瞬間に意識を向けることから始めてみませんか?
それが、あなたの人生のを豊かにする、大切な第一歩になるはずです。
angie