隣の芝生は青い。誰かと比べて落ち込んでいる人へ

こころのヨガ

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もっともっと、~しなければ、という思考が強い

自分に自信を持ちたい

そんな方はぜひ、最後まで読んでください👐

比較を手放す2つの知恵『サントーシャ』と『アパリグラハ』

キラキラと輝くSNSの画面。同世代の誰かが、仕事で成功している様子、充実した日々、美しく整った家の暮らしを発信しているのを見て、心がざわつく。

「それに比べて、私は…」

こんな風に、他人との比較から生まれるモヤモヤは、現代を生きる私たちの多くが抱える共通の悩みです。

ヨガ哲学が教えてくれる、比較や執着を手放す知恵。

今日は、この心のモヤモヤを解消し、自分だけの豊かさを取り戻すための知恵

「サントーシャ」と「アパリグラハ」についてお話しします。

ヤマとニヤマ

ヨガの聖典である『ヨーガ・スートラ』には、私たちが心穏やかに生きるための8つの段階(八支則)が示されています。その土台となるのが、「ヤマ(禁戒)」と「ニヤマ(勧戒)」です。

簡単に言うと、

ヤマはやってはいけないこと。 (アパリグラハはその中の一つ)

ニヤマはやるべきこと。 (サントーシャはその中の一つ)

これらは、私たちが「どう生きるべきか」という心の価値観を教えてくれる大切な教えです。

1. 「サントーシャ」足るを知り、自分自身の豊かさに気づく

サントーシャとは、

今あるもの、今の状況に、心から満足すること」を意味します。

私たちが不安や焦りを感じるとき、その根底には必ず欠乏感があります。

SNSの誰かを見て、「あのキャリアが足りない」「あの人のような完璧さが足りない」と、
意識は常に”無いもの”へと向いています。

サントーシャは、
自分の外側に向く意識から、内側にある豊かさに目を向けることです。

人と比較して自分に足りないと焦るのではなく、
「私は今、自分のペースで、十分やっている」と、今の自分にOKを出す。

「もっと、もっと」と、終わりのない欲を求め続けるのではなく、
今あるものに意識を向けると、心が静かに安らぎを取り戻します


自分と誰かを比較をしてジャッジしなくなると、
「私は私でいい」と自分自身を心から肯定する力が湧いてきます。

サントーシャは、

自分という存在が、すでに満たされている。

という真実に気づかせてくれる心の在り方なのです。

2.「アパリグラハ」執着を手放し、心の自由を得る

アパリグラハとは、

「必要以上のものを求めない」「執着しない」という意味です。

これは、私たちが心の自由を得るために欠かせない知恵です。

私たちは、「こうあるべきだ」という固定観念(理想)や、

「あの時、こうすればよかった」「上手くいかなかった」過去の経験(失敗)という不要なものに心を縛られています。

これらが、私たちの心の自由を奪う最大の要因です。

「完璧な母でいなくてはいけない」「常に評価される人でいなければならない」といった社会の評価軸や理想への執着です。

これらの執着は、視野を狭め、「自分にとっての最良の道」を見えなくしてしまいます。

アパリグラハを実践することは、
他人の成功や、過去の理想に心を縛られない「心の自由」を意味します。

執着を手放すことで、「自分のありのままの姿」でいられるようになります。

今日のワーク

誰かの基準や社会的な評価ではなく、自分自身の豊かさに気づくための簡単なワークをやってみましょう。

これは、サントーシャを日常生活で実践するためのワークです。

【🗝今ある豊かさを書き出す】

ノートや紙、スマートフォンのメモに、「今、すでに持っているもの」を5つ以上書き出してみてください。

・自由に動く手足、身体
・世界を見ることができる目
・季節の美味しい食べ物
・家族と過ごす時間
・子どもの寝顔
・気持ちの良い太陽の光
・お気に入りの服
・推しの動画を見る時間

・・・

こうやって書き出していくと、どれだけ沢山の豊かさが自分にあるのかに気づきます。

特別なものがなくても、既に小さな喜びや幸せはすぐ側にあるものです。

豊かな生き方とは、自分だけの正解を選ぶこと

ヨガ哲学が教えてくれるのは、
「あなたの心こそが、あなたの唯一の正解である」ということです。

私たちが本当に大切にするべきなのは、

社会の基準や評価に当てはめることではなく、そのままの自分を見つめること

正解がないからこそ、じっくりと、ゆっくりと、自分の道を見つけていかなければなりません。

サントーシャとアパリグラハは、誰かの基準に囚われず、自分の心が安らぐ道を選択をするための知恵です。

それは、誰かの基準に縛られない、とっても豊かな生き方でもあります。

angie

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